ーWISHLISTー
ほのかに薫る金木犀の香り。
鼻の奥がツンと切なくなる。
日差しは暖かく、木についてる葉っぱなんかも赤く染まっていたりして
目に映る景色はこんなにあったかい色をしているのに心が寂しくなるのはなぜなのだろう。
金木犀をトイレの芳香剤の匂いだと笑っていたあなたを、
赤と黄色の葉っぱを重ねて太陽に透かしてオレンジを必死に作ろうとしていたあなたを、
どこまでも自由で、広くて、でも切ない、秋の澄んだ空みたいなあなたん一番近く遠くに感じる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…