弥柚:小5

「みーゆ!」朝から抱きついてくる。
いや…タックル?してくるわたしの
親友の梨華。「何よー!痛いし!」
少し怒ったように言ってみる。
毎朝、毎日こんな感じだか、大切な
親友だ。
「席に着きなさーい‼︎」その声で
席に戻っていく。
いつもどーりの朝、一つ違うのは
「今日は転校生を紹介しますよ」
という、先生の言葉だ。
私は、へー?と思って少しウキウキして
たんだ。でもガッカリ…
男の子なんだもん。
その人は「松岡螢朱・マツオカケイシュウ」
と機嫌が悪そーに言った。
私が思ったのは、珍しい名前だーそれだけで、
彼本人に何か思うわけじゃなかった。
だけど…周りの子は違った。
彼は、今までとはタイプが違う"ヤンキー"
的な?
同じように隣のクラスもざわついていて。
なんでだろ?「まぁ、いっか!」と私は何も考
てなかった。