廊下で居合わせたもの全員を斬って
斬って殺しまくった。
『ははははッッッ!!愉快愉快』
そこには、彼女の面影などなくただの
狂気に満ちた人を殺すことに快楽を覚える殺人鬼の顔…。
彼女が通った道には血の海が広がり、
死体は持っている剣でバラバラに斬りさかれていた。
「姫様!お気を確かに『グサっ!』」
立ちはだかる使用人達。
彼らもこの屋敷に使える選ばれた者達だ。
皆手練であるが、そのもの達をものともせず
柚木は刀で薙ぎ払って行く。
いや、正確には柚木のなかにいるものだが…
「柚木様!何をなさっているんですか!?」
(こいつ、不知火の元にいた凜夜と言ったか?)
「正気にお戻りください!!!」
「力づくでやって見なさいな。はっ!」
ガキンッ ガキン!
刀と刀がぶつかり合う音が激しく鳴った。
シュッ、ボタボタ…
凜夜の腹を突き刺した。
「っっ!!!」
「こんなものですか?他愛ないですね。」