「え、あの…」


「じゃ、準備を頼むぞ。」


「「かしこまりました!」」



「また来る。」


そういい来た道を戻っていく。
お屋敷に帰るのだろう…

今度も抱えられるのは嫌だったので、
断固拒否した。



「どうだった?」

歩きながら聞いた。


「里の人たちからあなたのことを十分に信頼されていることがわかりました。


あ、
でも婚姻の件はまだ了承していませんよ。」



「その話か。

なかなか俺が伴侶を決めなかったからな…」




「一ついいですか?」

「なんだ?」



「この里にも純血ではなくても女鬼はいますよね?」


「居るが…それがどうしたというのだ?」