自分の顔が熱くなるのを感じた…
柚「な、なんでもありません…」
動悸が収まらない…
不「そうか?」
彼はにやけながら話した。
不「着いたぞ」
そう告げたのを聞いて私は顔を上げた。
そこにはたくさんの混血の鬼がいた。
「この方が純血の姫様ですね!
なんと可愛らしくて、素晴らしい金の瞳でしょう。」
まだ村の入口だというのに周りは
鬼だらけ…
私たち鬼の間でも子をなすことはできる
しかし…ほとんど生まれるのが男である
故に大体の鬼は人間の女を見つけて
子をなしこの鬼の里に連れてくる。
私という純血の女鬼が生まれるのはごく稀なことなのだ。