ーー「玲依ってほんとパン好きだよねー」

「だっておいしいじゃん!ご飯よりパンだよ!」

大学の友達の杏(アンズ)との会話

毎日のお昼ご飯はお気に入りのパン屋さんで買ってくる。



「俺、白いご飯あんま好きじゃないんだよなー。パンが一番好き」



そんな君の一言ですべてが変わった。

大好きだった白いご飯をあまり食べなくなった。

その代わりパンを

野菜はもともと大好きだったけど

君の大好きな野菜スティックもほとんど毎日たべるようになった。



もう君はここにいないのに。

君が私を君色に染めていってしまったから。

君が好きだったものをみるとまだわたしの胸は苦しくなる。


出会わなければ

こんな苦しい想いせずに済んだのかな?

私の答えはまだ出ないまま
昔よりずっと君色に染められていく。