さようなら

そう呟いて
この家を出ていく

鼻がツンとして
泣き出しそうになった

でもあなたに
涙を見せるわけには行かないから

早足で角まで歩く
振り返ったら涙が溢れるから

さようなら
私の思い出
さようなら
大好きだった蒼くん