「は?」


美羽は低い声を出した。


そして露骨に顔を歪める。


乃愛は驚きすぎて俯いている。


今分かるなんて…。


「だから…。俺は月城さん…美羽が好き」


「美羽って呼ばないで!!」


美羽が聞いたこともないような大声を出した。


こんな美羽、初めて見た…。


それにもびっくりする私と乃愛。


取り乱す美羽。


驚きすぎて固まる乃愛。


恭也くんは真っ直ぐ美羽を見ている。


たぶん、今、この場で一番冷静なのは私だ。