「……………」


羽田は背中を向けて歩き出した。
私の心の中には言えない思いがいっぱいで、溢れ返りそうになってるのに。



(何よ…!人の気持ちも知らないで……!)



デートの時くらいオシャレしたいんだよ、私だって。

羽田がアンクレット買ってくれたから、それに合う服も欲しいの!

折角似合うって言われたヘアスタイルも続けたいし、定期的にネイルとかも行ってみたい。


…羽田を喜ばせたいからでしょ!

………羽田が好きだからじゃん!


なのに。


………なのに!


そんな吐き捨てるような言い方しないでっ!!!