どうしたのかな?

「恭君?」

ビクっとする恭君。

「ああ、いやなんでも・・・・。」

「さっき、こんなガラがとか言ってなかった?」

なんとなく気になって聞いてみる。

「別にいいだろ。気にすんなって。」

え―?

「何。教えてよー。」

「ねえー。」

「なーにー。」

ついつい、姫菜乃ちゃんとかといる時みたいに、しつこく聞いてしまう。

それがいけなかった。

「うるせえよ!黙っとけよ!・・・・クソ!」

びっくりした。体中がびりっとして。頭が動かなかった。

「お前さ―・・・・」

強い口調で怒鳴ろうとしていた恭君が言葉を止める。

「あ、」

ハッとしたように、恭君が固まる。気まずい沈黙。

そして、恭君が口を開く。

「真夏、ごめん。おれとはもう、関わらないでくれる?」