「なんだよ。」

後ろに変な奴を何人か引き連れていた。

危なそーだな。でも、おれも見かけけだけなら負けてねーだろうけど。

「まーちゃんは―?」

やっぱこいつ、真夏を狙ってるんだ。

「・・・・今日はいねーよ。」

なるべく真夏についての情報を出さないようにしないと。居場所とかばれたらやばそうだし。

「なんでー?彼女なのに、一緒に帰らないんだ―。」

「お前に答えると思うか?」

なんか、嫌な感じの眼してるな。全部飲みこまれるみたいな。まあ、こいつだけなら、おれ一人で倒せそーだけど。

「何それー、ヒーロー気取り?うっけるー。」

「ていうか、いいのー?姫菜乃と一緒に帰っちゃって。浮気?やーねー。」

きもいな、言葉遣いとか仕草とか、わざとらしいし。何を意識してやってるかは分からないけど。

「ねえ、ちょっと来て?」

後ろにいた変な男に腕を掴まれる。

「おい!ちょっと・・・・」

人がいないほうに引っ張られていく。