「おはよ、真夏。似合ってんじゃん、制服。」

「あっ、ありがと。姫菜乃ちゃんもめっちゃ似合ってます。」

いい加減、なおさないとな、敬語がたまに出る癖。

「あーもう、マジでキンチョ―すんだけど。新入生代表あいさつ。」

「大丈夫だよ、姫菜乃ちゃんなら。」

姫菜乃ちゃん・・・・大和姫菜乃ちゃんはめっちゃ頭良くて、とにかく何でもできる。しかも、ショートカットに黒ぶちのおしゃれなメガネがすごく似合う美人さん。頭の良さも半端じゃなくて、エリート進学校の私たちの学校を一位で合格。だから代表なんだよね。すごい。
私はギリだったのに。さらに、コミュニケーション能力がたかくて、友達もすぐできるし、人望はあるし。こんな人がなぜずっと私のそばにいるのか・・・・。

「クラス、どうなんのかな?ドッキドキだねえ。」

ホントだよ。人見知りの私にはけっこうつらい。

「姫菜乃ちゃんと一緒じゃなかったらもう無理です。終わります。」

「もー。またでた、ネガティブ。大ジョーブ、クラス離れても、友情は離れない。
 なんちって。」

「「あはははははは」」

二人で笑った.