「真尋もゆりちゃんも、勘違いしないでね。断じて!神に誓って!恭君とはつきあってません。」

よし、言いきった。これで、どうだ。

「でも、人みしりのねーちゃんが、下の名前で呼び合ってるなんて、おかしいと思います!」

・・・・だめか。でもここは、姉の余裕でうまくやらなければ!

「あのね。下の名前で呼ぶのなんて、今どき普通でしょ。」

「うん。普通だけど、真夏ちゃんにはそれできないでしょ。」

ゆりちゃんがすぐに反論してくる。

悔しいけど、それは全部合ってる。

「人は、進化するのよ。」

決まった!これでいいでしょ。二人とも、何も言ってこないし。

「付き合ってるか、そうじゃないかはもういい。少なくとも、真夏ちゃん、あの人のこと好きでしょ。」

妹の前で何と言う事を・・・・!

ゆりちゃんの目を見て、真尋がいるから言えないという事を、目線で伝える。

小さくうなずくゆりちゃん。よかったー。

「ああ、もういい!」ねえ、真尋ちゃん。よく考えたら、真夏ちゃんがあんなイケメン好きになるわけないよ。」