家の前で恭君と別れる。

やってしまった。なんで私叫んじゃったの?

変な人って思われたらいっしょに帰れなくなるかもなのに。

でも、一応、その後は普通に喋れたし。

明日から、普通にするの頑張ろう。せっかく、二人とも帰宅部で一緒に帰れるんだから。

ぶち壊さないようにしないと。

家のドアを開けようとすると、真尋が出てきた。

「どうしたの?」

「ねーちゃんお帰り。今から、ゆりちゃんにマンガ借りに行くけど行く?」

ゆりちゃんっていうのは、近所に住む、真尋の同級生。私たちが引っ越してきてから家族ぐるみで付き合ってる。ちなみに本名は松林百合菜。ゆりちゃんのお母さんと、家のママは、昔からの友達らしい。

マンガかあ・・・・。読みたい!

「行く。ちょっとまっといて。」

急いで荷物を置いて、真尋とゆりちゃん家へ向かった。