ひどいよ。フッた人間にこんな手紙かくなんて。

「いつか会える運命を願う」なんて言われたら両想いだったかもって思うじゃん。

終わっちゃったのに、あきらめきれないじゃん。

もしも、って考えちゃうじゃん。

あっ、また同じこと考えてる。彼へのおもいに取りつかれてる。

でも、もうそれも終わりにするって決めた。

決めてしっまた。

私は手紙を小さくたたんで、モノが詰まっているクローゼットに投げた。

きっともう見つからない。捨てられないんだから、こうしないとまた読んじゃう。

いいんだ。私は変わる。

今日から高校生だし。新しくスタートするんだ。