「みんなもそうみたいだよ?」

確かに、あちこちから、そんな内容の会話が聞こえてくる。うんやっぱそうだよ。

なんてったって、ここはエリート校。下がっても。仕方ない!

「なんか、晴れやかな顔してるけど、真夏、頑張んないと!」

あ、そうだ。私の下がり方は、半端じゃない。

すっかり、いい気分になって、夕日眺めてたら、現実がのしかかってきた。

「はい。頑張ります・・・・」

「真夏ー帰るよ。」

姫菜乃ちゃんが呼びに来た。

「ばいばい、まみちゃん。」

私はそう言って、姫菜乃ちゃんのほうに駆け寄った。