あ、私がうつむいてるからか。それで、焦ってるんだ。やっぱ、優しいな。

顔を上げる。そこには手を合わせて拝むようなかとをしている恭君がいた。

なんか、かわいい。

「別に、いいよ。しょうがないもん。ていうか、恭君は、どうなの?」

私ほどは悪くないにしても、順位よくはないでしょ。なんてったって、茶髪にピアスくんだし。どう見ても、賢そうには、見えな・・・・

「ああ、おれ?2位。」

なんですって?頭良さそうに見えないのに。あ、でも、昔はよかったな・・・・。

てか、これ、少女漫画とかにありがちな、バカっぽいけど、実は頭いい的な?!

すごい。リアルにあったんだ。

「お前、今、すっげー失礼なこと考えてたろ?顔に出てる。」

「うっそ?・・・・ごめん。」

「認めちゃうんだ?いいよ、よくあるし。」

そう言って、恭君は、どっかに行ってしまった。