三田真夏 学年総合 100人中91位

紙には、そう打ってあった。

えっと、これは、喜ぶべきなんでしょうか?それとも、悲しむべきなのでしょうか?

まず、ビリではなかったことはよかった。でも91位って、最下位から9番目。

休みだった人をのけると・・・・はるかに、最下位に近い。

どうしよう。中学の時は真ん中ぐらいだったから、こんなに落としてたらママに怒られる・・・・。これがエリート校のカベか。

死に物狂いで勉強して、姫菜乃ちゃんと同じ高校うかったけど、その先のことは考えてなかったな。あーあ。

「うっわー。真夏、頭悪かったんだ。」

後ろから聞こえてくる、バカにした声。

振り向くと、やっぱり恭君。好きな人にバカにされるのは、つらい。

なんて言っていいか分かんない。

「う、ん。まあね。」

とりあえず、そう返しておいた。

最悪。もう恭君の中の私のイメージ、「バカ女」だろうな。がんばときゃよかったよ。もっと。

なんてことを考えていると、なぜか恭君が焦ったような動きを始めた。意味わかんない。

「ま、真夏・・・・。悪かったな。そんなに、落ち込むなよ。なあ、ごめんって。」