「私、姫菜乃ちゃんに合わせるから、決めていいよ。」

特にやりたいこともないし、変に悩むよりは、決めてもらったほうがいいかなー。

「また―。真夏、自分の意志はっきりしなよ。まあいいけどさ。じゃあ、帰宅部でいいかな。いまさら新しいことはじめんのも、めんどくさいし。」

帰宅部かー。まあでも、この学校そういう人多いからいいでしょ。

「おっけー。それならさ、いっぱい話せるね。休みの日も遊べるし。」

中学時代はわりと部活多かったから、あんまり遊べなかったし、いいかもしれないなー。

そんなことを考えていると、姫菜乃ちゃんが現実を突きつけてきた。

「真夏、分かってる?うちの学校、進学校だよ。しかも、頭いいほうの。勉強しないと、補修とかなっちゃうし、留年するかもよ。もうちょいしたら、中間テストあるのに。悠長なこと言ってられないって。」

テストか・・・・。頭になかったな。そういや、誰かが、課題がすっごく多いって言ってた。

ほんとう、かな。

「ひ、なのちゃん?あの、課題って、多いですかね?」

「うん。紙に書いてあったの見たけど、1教科30ページはあったよ。少なくとも。」

ひーーーーーー。確かテストは3週間後。やばいよーーーーーーーーーーーー。

姫菜乃ちゃんに助けを求めた。

「真夏、ファイト!」

それだけですかー?ひどいーーー。だれか、たすけてー。