side 姫菜乃
「好きな人ができたの!」
真夏の声が、響く。何回かリピートされて理解する。
誰なのかは、聞いてない。でも、分かってる。絶対、恭だ。
声が震えないようにしながら、聞いた。
「誰、なの?」
・・・聞きたくない。怖い、答えがわかるから。・・・お願い、恭って言わないで!
真夏が口を開く。息が吸われる。
「恭君だよ。」
聞きたくなかった。でも、聞いてしまった。
こぼれそうな涙を、堪える、泣いてはいけないから。
本心とは一番遠くにある言葉を口にする。
「そーなんだ、2回目がんばって。できることはするし、相談とか乗るから。」
がんならないで。私は何もしたくない。話なんて聞きたくない。
「ありがとー!姫菜乃ちゃん、神だね。」
・・・・違うよ。本心じゃないよ。
実らせてはいけない恋が、再び始まった。
「好きな人ができたの!」
真夏の声が、響く。何回かリピートされて理解する。
誰なのかは、聞いてない。でも、分かってる。絶対、恭だ。
声が震えないようにしながら、聞いた。
「誰、なの?」
・・・聞きたくない。怖い、答えがわかるから。・・・お願い、恭って言わないで!
真夏が口を開く。息が吸われる。
「恭君だよ。」
聞きたくなかった。でも、聞いてしまった。
こぼれそうな涙を、堪える、泣いてはいけないから。
本心とは一番遠くにある言葉を口にする。
「そーなんだ、2回目がんばって。できることはするし、相談とか乗るから。」
がんならないで。私は何もしたくない。話なんて聞きたくない。
「ありがとー!姫菜乃ちゃん、神だね。」
・・・・違うよ。本心じゃないよ。
実らせてはいけない恋が、再び始まった。