翌日、11時に起きて、ボーッとしていたら、下からお母さんの声が聞こえてきた。

「幼稚園から一緒のあの子、恭くん。病気の治療のために、アメリカに行くんだって、お父さん。 12時の飛行機って言ってたし、もう出る頃ね。」

昨日の言葉を理解した。

コレカラナンテオレニハナイ。

見送りにいかなきゃ。

玄関に出ると、飛行機が飛んで行った。眺めていると、彼方へ消えてしまった。

何気なくポストを見る。入っていた。彼からの手紙が。