「・・・・学校には、いつからくるの?」

ふつーに会話しよう。そのほうが絶対いい。

「うーん・・・まあ、意識も記憶も戻ったし、退院できそうなんだけどね。近々だろ。」

記憶の戻った恭君が学校に来る・・・・

なんか、中学校に戻ったみたいになりそうだな。

「そっか。よかった・・・・・。改めて、本当にごめんなさい。」

「もう、きにすんなよ。おれが病気だったからであって、しかたなかったんだから。」

「ありがと。そう言ってくれると、きがらくになる。」

・・・・やっぱり、やさしい。

昔に戻ったみたいな、穏やかさ。恭君といて、こんな空気になったのは、とっても久しぶりだ。

「あのさ・・・・。」

なに?

「前、おれ、お前にこくったじゃん。」

「・・・・うん。」

「やっぱり、好きだよ。」