「真夏。本当のことを隠さずに、本音も話すから。聞いて?」

「あ、真夏と姫菜乃ちゃんじゃん。」

え?

あ、まみちゃん。横の人、だれ?

「まみちゃん、どうしたの?」

「いやー、ちょっとおなかすいたから、何か食べようってことで。あ、こっちは、同中の如月ノア。」

「はじめましてー・・・・でいいの?まあ、見たことはあると思うけどね。如月ノアです。なんか、アニメみたいな名前でしょー。ノアもカタカナだし。あ、ノアって呼んでー。」

まみちゃんたちがきたから、息苦しかった私たちの空気が、ちょっとすっきりした気がする。よかった。

「・・・・思ったんだけど、空気おもくない?なんかあったの?」

うーーーん。答えちゃっていいの?これ。

まみちゃんはともかく、ノアちゃんもいるのに・・・・

「あ、私、忘れ物したっぽい。真美子、言ったじゃん?マンが貸すって。あれ、忘れたから家まで取ってくる。ここなら結構近いし。20分くらいで戻ってくるから、ゆっくりしてて?」

「え、あ、うん。いってらっしゃーーい・・・・・・」

まみちゃんが戸惑ったように返すと、ノアちゃんは店の外に出て行った。

「・・・・ノアに、気つかわせたな・・・・」

「あれ、絶対気をつかって出て行ってくれたよね?」

「悪かったね・・・・。」

3人それぞれが言葉を発する。

「で、どしたの?」

「恭のことでね。」

これすらも、まみちゃんはしらないんじゃないかな?

「私たちは2人とも、恭君のことが好きだったの。」

「それで、今話してたんだけどね。」