・・・・なんて言えばいいんだろう。

もう、終ったって思ったら・・・・。

私たちの、タイミングの悪さったらないよね。

振られてすぐに、告白されて。今度は私が降って。

結局、お互いが傷ついただけだった。

・・・・会わなければよかったんだ。

離れるときに恭君が願った・・・・私も願った運命なんて、かなわなければ、こんなことにはならなかったのに。

・・・・さっきから、暗い思考をエンドレスに繰り返しているような気がするのは気のせいか?

もういい!

ガチで何も考えない。恭君は・・・・もうただの友達だ。



・・・・歩く。余計なことを考えてしまわないように。歩く、歩く、歩く・・・・。

「真夏。」



前を向くと、病院の正面玄関のところに姫菜乃ちゃんが立っている。

話しかけられたのは・・・・いつぶりだろう?

「・・・・なにかあるの?」

やばい。意識しなくても冷たい声が出てしまった。

久し振りだから、なんて返していいか・・・・

「恭は・・・・目覚めたの?」

「・・・・うん。なんの問題もないようだけど?」

「そっか。」

「じゃあ。」

・・・・・・・・

「真夏」

「言いたいことがあるんだけど。」