・・・・これが結果なのかな。

恭君を好きになって、離れてもずっと好きで、一回あきらめて、また恋をして、拒絶されて、告白して・・・・ふられて、恭君が記憶を取り戻して、私のことを思い出して、本当の再会をする。

そこでわいてきた感情は、ないようなもの。

あまりに存在が薄くて、なにもかんじないような・・・・。

今までいろいろあったけど、これが私の結果であり、たどり着いた場所なんだ。

残念、なのかな?

ここまできて、何にもないっていうのは。

まあ、ここで考えることじゃないか。

「恭君。私帰るね、また来る。」

「待って。」

え?

「なにかある?」

結構冷たい声が出てしまった。

「真夏が・・・・・あの子だってわかったから、言いたいことがある。」

・・・・・・

「ずっと好きだったよ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・・うん。」

「・・・・前から聞いてたから。」

「でも、あの子が真夏だってわかって、おれがふったのに、付き合ってくれなんて言うのは、虫がよすぎるから言わないよ。」

「・・・・・・・・・・・・よくわかってるね。もう、私は振られた女だから。」

「またくるね。」