「まーちゃん」

はっとする。

どこ?体育館?・・・・小学校のときのだ。あれ?立て替えたんじゃなかったっけ?すごい古いけど・・・・。

で、私に話しかけてきたのは・・・・。

恭君?小さくてかわいい・・・・・

「いまから、入学式が始まって、なまえよばれるよ。 はいっ っておおきなおへんじしなきゃいけないんだぞ!まーちゃん、恥ずかしがり屋さんなのに、だいじょうぶか?」

頑張って、大人の真似した口調で話してるけど、まだ、幼さがだいぶ残ってる。

あ、何か返さないと・・・・

「心配かも・・・・」

「まーちゃんは安心していいよ。もしまーちゃんがいえなかったら、ぼく・・・じゃない、おれがかわりにいってあげるからな!」

俺って言ってる。かわいい。

「ありがとう。」

お礼を言うと、にこっと笑う恭君。

「おれは、まーちゃんのヒーローだからな!ヒーローは困ってる人を助けるのがしごとだぞ!」

かわいい・・・・




また意識が途切れる