そうなんだ。

全部がわかった。恭君があんな見かけになった理由。私の知らない2年間。

・・・・まって。恭君が私に怒ったのは、なんのはなしをしてたとき?

・・・・家族だ。恭君は、家族のことに触れられたくなかったんだ。

私が恵那ちゃんがダメなように、恭君にもトラウマがあってそれは家族だったんだ。

色々つながった。

でも、そんななかでも恭君の家がうまくいきかけてたところをぶち壊したのは、わたしだ。

だから、私ができることは・・・・

毎日、家族の代わりにお見舞いに来ること。責任を持って努めよう。

「先生、私毎日、お見舞いにきます。なので、先生は忙しいときは無理なさらなくて結構です。」

先生が目を丸くする。

「いいの?」

それは、私がまいた種だし・・・・。

「もちろん。」

こうして、お見舞いに行く生活が始まった。