いやだ、いやだ、いやだ。

恭君、死なないで!私のせいで行っちゃうなんて、恭君もいやでしょ?

死なないで、お願い、生きてて。

何か出来るわけでもない私は、ただ祈るしかできない。

泣いてなんになるって思うけど、止まることなく私の頬を涙が伝う。

ただただ泣き続ける私。周りの目なんて、もう気にしても居られない。

ガラっとドアが開く。

あ、篠本先生。

「お待たせ、三田さん。」

「あ、はい」って言おうと思ったけど、うまく出なかった。

しゃくりあげている私の横に座って、背中をさすってくれる。

「せ、先生・・・・私、恭君を・・・・あの、こんなに・・・・私が、私のせいで、・・・死んじゃうっ・・・・」

何を言ってるのか自分でもよくわからない。

「三田さん。恭の所に行く?心配なんでしょう?」

こわいけど、ここで逃げるわけにはいかない。

「は、はい・・・・」