・・・・え?)姫菜乃ちゃんが恭君の弁当を?

「まみちゃん。それ、ほんと?」

首を縦に振るまみちゃん。

・・・・うそ。

いや、普通の女子なら弁当作るぐらいなんだって感じだけど、姫菜乃ちゃんは・・・・。

恭君のお弁当を作っていることが人に知られれば、うわさとかされてめんどくさくなる。

私が恭君が好きなのもしってる。

頭よくて、慎重に冷静に考えられる姫菜乃ちゃんが、そんなことする?

噂が立ったりめんどくさいことがあるのは絶対わかるはずなんだけど。

それに・・・・

人に干渉されるのが好きじゃない恭君が、弁当作ってきてもらうなんて。

さっき考えた通リ、姫菜乃ちゃんが恭君のこと好きで、二人の関係はかなり進んでるってこと?

・・・・そんな。姫菜乃ちゃんが・・・・・

「真夏、考えてることは大体分かるけど、まだ何とも言えないよ?疑うのは、それなりに二人を見てからにしないと。」

・・・・そうだけど・・・・。もし二人が本当に付き合ってて、それをはっきりさせるまでみてるなんて・・・・。耐えられそうもない。

・・・・もう言おう。傷つきたくない。

二人の真実を知る前に、言ってしまうんだ。

私の淡い期待ははじけ飛んだ。もう、失うものはない。