えッと・・・・。私がいるとまずいよね?

関わるなって言われてるんだし。でも、このタイミングでどこかへ行くのも・・・・。

黙って、下向いとけばいいや・・・・。私なんて目に入らないだろうし。

ホントはまだ好きなんだけどな。言わなきゃいけないのはわかってる。

このことを考えるたびに、なんか苦しくなる。

あ、恭君近くまで来た。気にしない。そっちを見ない。冷静に!

「あ、恭!」

姫菜乃ちゃんの声、さっきよりはるかに明るいな。

「あ、じゃねーよ。弁当取りに来たんだよ。餓死させる気?」

は?弁当?意味わかんないんだけど。

「姫菜乃ちゃん、弁当って・・・・」

あ、しゃべっちゃった。

姫菜乃ちゃんにも恭君にもにらまれる。

怖い・・・・。

「ご、ごめん邪魔したね。私もういくね。」

走る!

なんなんだろ。わけわかんない。いろんなことが。

よくないことだろうっていうのだけは、わかる。