「日菜乃ちゃーん!」

ああ、来てしまった。どうしよう。

「あ、真実子・・・・と真夏か。こっちだよー。」

もう、まみちゃんのおまけ状態。

なんか迷惑そうだし。

もういやだ。なんか口実作って逃げようかな?

でも、姫菜乃ちゃん頭いいからすぐに見破られそう。

そしたら、また溝が深まるし・・・・。

「真夏、大丈夫?せっかく姫菜乃ちゃんの所来てるのに。」

姫菜乃ちゃんの所に来てるからだよ・・・・。

「あ、うん。ごめん。ボーっとしてた。」

またかって感じでまみちゃんがため息をつく。

「ねえ、姫菜乃ちゃんたちのクラスって、何やるんだっけ?」

まみちゃんが姫菜乃ちゃんに話しかける。

「えっとね、お化け屋敷みたいな?結構怖いよ。本番の時に来てみて。叫ばしてあげる。府フフ。」

「こわ!姫菜乃ちゃん何の役?」

「お化けじゃないんだ―。点検だよ。壊れてたりしないか見るかかり。裏方だから、驚かしたりはないよ。」

「えー、向いてると思うのに、おばけ。」

「ひっど―い。三組は?」

もう、私の存在は忘れられてるな。二人の世界できてるし。

うなずくしかできないや。