「おれとはもう、関わらないでくれる?って言ったんだよ。こんなこと言われてさあ、まだ好きとか、普通に変じゃない?」

ああ、もうドギツさ半端ないな。だめでしょ、感情的になったら。

「だって、明らかにあきらめた感じがしないもん。失恋ソングばっかり歌ってるし、しかもそれ、会いたい系だし。」

え?そうだった?でも、ここでひるんじゃいけない。好きじゃないって、証明しないと。

「そんなの、偶然だよ。」

まだ納得してない姫菜乃ちゃん

「偶然じゃないでしょ、真夏いつもだったら、アニソンとか歌うのに。それに、吹っ切れてるんだったら、空元気する必要もないじゃん。」

「いつもがどうとか、空元気とかいうけど、私もう恭君のことなんて・・・・」

て言うか、何でこんな話してんの?終わらせたはずじゃん。

「真夏。本当に吹っ切れてたら、そんなに怒ったりしないよ。」

「は?別に怒ってないよ。てゆーか、悪いけどそれ私の問題だから姫菜乃ちゃんは別に関わらなくても・・・・」

怒ってるわけじゃないんだけど、そう見えたか。イライラしてるだけなんだけどな。

「関わらないでっていうけど、今まで散々相談乗ってきたのにそれはなくない?」

姫菜乃ちゃんが少しきつく言ってくる。

「相談乗ってもらったのはありがたかったけど、終わらせるとかそういうのは、私の問題でしょ?」