「あ、あそこ奈々の好みじゃね?」
「ぁ、行きたい!」
夏樹と出かけるとほんと嫌な事を全部忘れられて楽しい。
「そろそろお昼食べるか。奈々どこで食べたい?」
「ん~じゃあ~あそこのカフェ!」
こぢんまりとしたオシャレなカフェでお昼を食べる事にした。
私たちはそれぞれカルボナーラとサンドイッチをたのんだ。
「ねぇ。それ俺に一口ちょーだい」
「新しいサンドイッチあげるよ」
「そんないらない。一口でいーの」
「…はぃ。どーぞっ」
「…ん。おいし、ありがと」
び、びっくりしたぁ~。
急に一口ちょーだいなんてなんか夏樹じゃないみたいだった。
「…な…奈々」
「ぁ、なに⁇夏樹⁇」
「いきなりだけど聞いてほしい。俺、奈々の事好きなんだわ。良ければ俺の事彼氏にしてほしい。」
「…⁈⁈⁈」
ぇ⁈
私のか、彼氏に⁈
ぇ、付き合うってこと⁈てか告白…⁈…だよね。。
「俺ならあの時みたいにお前の事泣かせない。」
あの時って…修也の時だ…。
夏樹の事は好き。でもそれが恋愛なのかわからない。でも修也の事は諦めて新しい恋を始めたい。
「…こんな私でよければよろしくお願いしますっ」
「…やべぇまじ嬉しい。これからよろしくな」
「よ、よろしくっ!」