その日から何かと理由をつけて、

翠竜の倉庫にいかなかった。

このままじゃいけないと思って、

お姉ちゃんに倉庫まで乗せてって貰うことにした。

「お姉ちゃん、翠竜まで連れてって。」

「んー?いいよー。ノノのためなら

地球の果てまでー♪」

お姉ちゃんは今日ご機嫌だ。

こはくさんとデートかな?


「案内してね、ちゃんと捕まっててね。」

お姉ちゃんはあたしの言うことは

ちゃんと聞いてくれる。

すっごい、頼りになるし、大好き。

そう思って、いまから翠竜に行く、

不安とお姉ちゃんの狭いけどあったかい

背中の安心感があった。

「じゃぁ、迎えんとき、呼んでね。」

「ありがとね、お姉ちゃん。」

お姉ちゃんはおーう♪って背中をあたしに

向けて手を振った。

その姿さえ、可愛くて、かっこいい。