暖かくて優しい手が僕の腰に触れる


「……よしよし、よしよし………」
 

まだ中学生にもなっていないような女の子が

こんなにも優しいぬくもりだなんて

知らなかったな

だからこそ

やめて

やめてよ


こんな僕など放っておけばいいのに


君が優しくするほど僕は、僕は人間を信じてしまいそうになる


傷つくとわかっているけれど


そのぬくもりがほしくて


愛して欲しくてたまらなくなる


真っ暗な僕の道
 
僕には光なんていらないのに

そして、僕はそっと目を閉じた

夢の中で僕は暖かなぬくもりにつつまれていた

とても、心地よかった…………