“虐待”


人間はそういうのだろうか



怒りをぶつけるように腹を蹴り


憎しみを紛らわすように首を絞める


痛かった、苦しかった 

何度も助けを求めた

でも

それでも信じていたから


本気になればいつだって噛み付くことができたけど


時折なでてくれる手があたたかったから


僕はあなたから離れて一人ぼっちになるのが怖かったから


ずっと我慢していたんだ



あなたが僕を裏切らなければ


僕はずっと耐えていたのに……