………ウソ、でしょ。






……いや。
嘘なんかじゃ、ないんだ。

アイツに。
亮太にバレたきっかけも、確か…………




「…秋奈様、僕はあなたが分かりません。
あなたの感情自体が分かりません。


普通の15歳であるあなたがいつものあなたであるはずなのに、
たまにあなたは別人のようになる。


そしてそれを1番怖がっているように思えます」




「………わたし、は…」



「……今だって、あなたは。

怯えるように僕を見ているのですよ。
今日、天界の中心部に行った時楽しそうに笑っていた同じ目で。

あの心からの笑顔を浮かべながらもあなたは


泣くのを我慢している」




「……泣いちゃ、だめ、なんです。


泣いたら…負け、なんです」




口が勝手に動く。

止まらない。