続けて。




そう、合った目で伝える。

伝わったかは分からないけど、彼は言葉を止める気はなさそうだった。




「アマテラス様が言ったのでしょう?


…四季の生神4人は、人を殺した上でこの地にいる、と。

これほどストレートに言っているワケはないでしょうけど、ようはそういうことです」




「…うん」




「あなたは気付いたのでしょう、そこで。

いや、もしかしたら…最初から気付いていたのかもしれませんね。


自分と他の3人は、同じような存在である。
そして、決して同じようで、同じではない、と」




「…うん」




「夏樹様の過去を知り、自分と夏樹様は似たもの同士であるとあなたは感じた。

アマテラス様の言葉で、自分と同じように3人は罪を背負っていると知った。


混乱している中、

さらに混乱してしまう存在である、僕が出てきました」




「…うん」



「ちなみに僕は冬斗様の付き人です。

一連のことを知っているのも、冬斗様のお側にほぼ常にいるからです。
ずっといました。しかし、

あなたは気付いていませんでしたね、僕の存在に。


秋が来て、次は自分であると神経がピリピリしている中、冬斗様に紹介されるまで、

あなたは僕という存在を見ていなかった」




「…うん」