「…落ち着いていますね、意外に。

まあ…神としての血が、まだ生きていたのでしょうね」




落ち着いてるわけなんかない。



でも…なんでだろう。



普通こんな状況…あり得ないのに。



どこか、受け入れてる自分がいるような…





「…自分が、何の生神なのか…分かるのではないですか?」




私を試すかのように、ニヤリと笑う…アマテラス様。



その金色の瞳は、私の心までも見透かすよう。



…この人の前で、嘘はつけないな。



でも、私…神様じゃないし…それに、何の生神?かだなんて、そんなの知るわけ…






『あなたは本当は、秋の神様なんです!』





…もしかして、アレ?



いやいや…でも、あり得ない。



秋の神様?私、神話は人並み程度にしか知らないから…秋の神様なんて知らないけど、



絶対に私じゃない。



ただ名前に秋がついているだけ。




「…どうです?」




「だから私は…!」