蘇る、昨夜の記憶。



そう…私、あの時…変なこと、言われた。




「では、簡潔に説明しますね、秋奈」




素直にうなずくことしかできない。




それに…多分、誘拐犯とかじゃあない気がする。




とりあえず話だけでも聞いて、この人たちの素性を…




「私は天照大御神…太陽の神をしています」




…聞きたくない。



す、すっごい壮大なドッキリだなぁ…ハハハ。



か、か神様?そんな人、存在しないはずだよ。



だって…ただの作り話にすぎなくって…




「続けますね。

…あなたは、人間ではありません」




「…は?

い、いやいやご冗談を…」




「本当です。

まあ、正しく言えば…つい昨日、竜田に会うまであなたは人間として現代に生きていた、


いわば"生神"です」




「い、きがみ…?」




なに、それ。



意味が…分からない。



頭がついていかない。