そう言って、その“いいこと“やら耳打ちしてくる百合。 「ええ!?無理だよ!無理無理」 「なに言ってんの!効果抜群だからさ」 「ねぇ、陽多くんー」となぜか陽多に同意を求めている百合。 「報告待ってるね!やらなきゃ許さないから」 百合さんや、その笑顔怖いですわ。 * 「ただいまー」 夜10時。そんな声が聞こえ、玄関まで行くとスーツ姿の真琴くんがいた。 「おかえりなさい、遅かったね。お疲れ様」