『へぇ〜。寝坊したわけね。
でもこの時間だと余裕で学校着くだろ。』



『そうなんだけど、望世が今日委員会
あって、いつもより早い時間に約束
してたんだけど…』



『目覚ましかけ忘れたって訳ね』





…なぬ!?てめーは超能力者か??
怖い、!さっきから!怖いよおおお



『お前の考えてることくらい
わかるよ。顔に書いてあるから。
てかさー、なんでいじめられてんの』





ギクリ。


どーしよう、本当の事言おーかなー。
…まあ、深瀬くんだし別にいっか〜




『私が仕掛けたの!賢人くんに一目惚れ
しちゃって、で、ほら!賢人くんって
女の子いじめてたじゃない?それが
羨ましくて代わってもらったんだ〜』



まあ、実は裏で望世と逢莉が手を
回してくれて、いじめられること
なったんだけどね♡



『は?まじで?バカじゃん。
そんなの無理にいじめられる側に
ならなくても、純粋にあいつの友達に
なればいいのに』


『あ〜ッたしかに!!友達になれば
良かった!!!!』



でもあの時の私はいじめられることしか
賢人くんに近づける方法がわかんなくって…



もう、後戻りとか出来ないし。




『俺が言ってやめさせよっか?』




私は優しい言葉をかけてくれた深瀬くんの前に
ビシッと手を出した。





『や!そうゆうのはいい!!
大丈夫!!私、いじめられるとか
平気だし!でもありがと!優しいね!』



一度決めたらやり遂げるのが
モットーだから。


私をいじめさせるのをやめたら
またあの女の子がいじめられちゃう。




『お前さ、賢人の事なめてる??』


『…へ??』


『あいつのいじめはあの程度じゃねーよ?
時には度を超えることを平気でやるよ?』





…た、たとえばそれはななななんでしょう




でもでもでも!賢人くんに
絡んでもらえるならそんなの耐えるし!





『その時はその時だよ!!』