『ほらよっ、お前の教科書
返してやるよ!』



『痛いッ』





賢人君が投げた教科書が
私の体に当たる。






『あははははッ』

『もっとやっちゃえよ、賢人〜』

『や、今日は用があるから
これでおわり。』



蔑んだ目線と笑い声。
痛む体と高鳴る鼓動。




賢人くんが私に近づき
乱暴に手のひらで顎を持ち上げた。





『明日も期待しとけよ。』




震える目で賢人君の瞳を見つめて






"うっひょ〜!期待しときまぁす♡"






私は心の中でガッツポーズをした。