「えっ…」

昨日の事を話したらさゆは大きく目を見開いた。




瑠奈が、戦争系の…
しかもゲームを?!




「なっ…、そんなに驚かなくてもいいじゃん!!」


「へぇ、瑠奈がゲーム!
珍しいねぇー」

まるで珍しいものを見るかのようにしげしげと瑠奈を見つめる。

じっと見つめられて瑠奈は居心地が悪く感じた。







2人は下駄箱に靴を入れる。



「で、どうなの」

「どうなのって…」

声の主が同じクラスの男子だと気付いて、「え」とバレーシューズを出そうとしていた手を止める。



「瑠奈、隆久君が言ったの…まさか聞いてなかった?」




瑠奈はちょっと考えてから








「ごめん隆久、もう一回言って」

「ぁんだよ聞いてなかったのか!」

隆久は気分を害されたような顔をした。





「ご、ごめん…」


階段で2階まで上がって
左に曲がってすぐのところが私達のクラス、3組。


瑠奈はいつもに増して虚ろな顔をしながら教室に入る。