「ぅ、ふぇっ。うぅー。んっ」
「はぁ、お前また泣いてんの?」
「このビデオ何回目だよ。」
「こんなの何回見ても泣けてくるよ〜」
「はぁ、分かったから
それより、こんな時にビデオ何て余裕ですね?るきちゃん?」
そうなにか企んでるような笑みを浮かべた
「っ、な、何が〜?」
「....やっぱな。明日テストだろ
そんな呑気にテレビ見てていいのかよ」
「え。明日....?テスト?!うそ」
「そんなんで嘘なんてつくかよ」
「もお、なんでもっと早く言ってくれなかったの〜!」
「は?言ったぞ?俺は。何回も、何回も」
右の頬がピクって動いた。
これは早く切り上げないとヤバイ時
それを察知すると直ぐに言い合いをやめた
「ごめんって!
でも私勉強なんて出来ないよー。」
「まあ別にいいけど?後悔すんのお前だしな」
「ん?後悔?」
「お前なぁ....、テスト明け夏休みだろーが。そんぐらい覚えとけよ」
「....。」
私はすぐにリビングから自分の部屋へ行き、机の上に山積みになっている教科書を棚に戻し、勉強出来るスペースを作った。
「べ、勉強しますから、はる様教えてください。」
「しかたねえな」
様付されたのに少しだけ調子に乗るはるちゃん