改めて、ロンドを恐ろしいと感じた。


死神に見えない出で立ちの彼が
初めて死神らしく思えた。



「…でも…ロンド、あなたは何でわたしを助けてくれたの?」



わたしの言葉に、ロンドは暫し狼狽したあと

にこりと微笑んで言った。


「イチゴサンが……大事だからデス」


「何なに?ロンドったら、照れてるの?」


からかい半分で言ったわたしを
ロンドは、まるで愛する人を見るような眼差しで見つめたあと


ふわりと、包むようにわたしを抱き締めた。



「何があっても、イチゴサンは…ボクが守りマス」



ロンドの言葉は、暖かく

やさしかった。