ロンドの言葉と、暖かさに 堪えていた涙が溢れだした。 「ロンド……死神のくせに、あったかいんだね」 「…幽霊じゃありませんカラ」 懐かしい匂い… 懐かしい温もり… 暫らく抱き締められているうちに わたしは、睡魔に襲われた。 夢の中で、あの幼なじみの男の子に会った。 懐かしいはずなのに なぜか、よく見ているような笑顔だった。 ねぇ あなたは、もしかして――