「俺ね…世界一、愛した女が居るんだ」





そう言った飛真は切なそうで…




「うん」




「そんな…彼女を…守れなかった…」





さっきよりも苦しそうな飛真…




「うん」





「俺を…庇った所為で…葵が死んだ…」






最後の言葉は力がこもってない様に聞こえた…





「夢を持ってた彼女が死んで…中途半端の俺が生きてる…」





飛真はどれほど自分を責めたのだろう…。





「うん」




「怖いんだ…葵が怒ってるんじゃないかって…」