思わず悲鳴をあげてしまったのは、光輝があたしの服の中に手を滑り込ませてきたから。
さっきとは違って、肌に直接触れる光輝の大きな手。
さらに言えば、あたしはお風呂上がりだからブラジャーを着けているわけなんてなくて。
光輝はいとも簡単にあたしの胸を触っているのだ。
「やめっ……んんっ」
抵抗したけれど、塞がれてしまった唇に再び自由を奪われる。
力が抜けてるところを攻めるなんてズルいよっ……!
そして……
「ゃ、んっ……!」
今まで胸に触れているだけだった光輝が、ゆっくりと胸を揉み始める。
そのせいで変な声が漏れて、この上なく恥ずかしい。
いや…やめてよ……。
自分が自分じゃなくなりそうで怖い。
そう思うものの、なぜか抵抗していない自分がいて。
きっとキスで力が抜けているからだ、と思い込んだけれど…それが確かなのかは分からない。
そして、唇を離されたと同時に胸に触れていた手も離れていく。
生理的な涙で視界がぼやけているけれど、あたしは精一杯光輝のことを睨んだ。