「郁弥ぁぁ!!」
郁弥に抱きつく私。
「抱きついてくんなよー。友真に怒られんだろ?」
そういいながらもなでてる郁弥。
「もー!イチャつかんでよ!!それに!浮気すんなよー!!」
「あははー」
「……奈留瀬。」
「なに?」
「……お前は、そーやって笑ってろ」
そう言った郁弥は、すごくかっこよくて……焦った……
「あ、うん。」
「奈留瀬。ちゃんと、仲直りしなよー?」
「うん。」
仲直り……しないとね。


あーあ……雨降ってきちゃった……
「おい。ちょっとこれ手伝って。」
放課後の教室。20
私と郁弥だけの教室に、郁弥が私にそういう。
「もー。しかたないなぁ……」
プリントの山をパチンパチン止めていく郁弥の隣に座る。